石垣島は日本国内では稀な南十字星観測可能地域として有名な場所です。その為、毎年多くの観光客が、「せっかく石垣島に来たからここでしか見れない南十字星を生で見てたい」と夜な夜な南十字星を探してレンタカーを走らせている話をよく聞きます。
しかし、南十字星はそう簡単に見ることの出来ない超、超レアな星座です。
それと、南十字星は誰でも想像がつく形なので、簡単に見つかると考える人も多くいるのですが、現実は全然違います。
このページではなぜ素人が南十字星を観測する事が出来ないのか説明します。
なぜ見る事が難しいのか理解した上で実際に探したほうが観測出来るチャンスも大きくなると思うので、ぜひこの記事を参考に南十字星の観測にチャレンジしてみてください。
一人でも多くに人に石垣島で生の南十字星を見てほしいと思っています。
理由１ 何時でも見れると思っていいる。
最も基本的な事なのですが、南十字星は何時でも観測可能だと思っていませんか？
確かに、南半球では北半球の北極星の様に常に夜空に上がっていて、真南を指し示すとても有名な星座なので誰もが簡単に探し出すことが可能です。しかし、石垣島は北半球にあるので南十字星は少しの間しか昇らない星座なのです。
南半球の地域で北極星が絶対には観測できない様に、
北半球ではほぼ真南に存在する南十字星は基本的に見えないのです。
しかし、南十字星は真南を指し示す星であって、真南から少しずれているので
その少しのズレのおかげで北半球の赤道に近い一部の地域で観測する事が可能となるのです。
その為、見える時期が１月～６月までで、上がる時間は一日に４分づつズレていきます。
また、南十字星の一番下にある星のアクルックスまで全て見える時間帯が一日の中で30分くらいと、とても時間が短いのも探すことが困難を極める理由の一つです。（観測する場所によってはもう少し長くなります）
観測する時期と時間を把握していても、短い時間の中で小さな南十字星（星座の中で7番目に小さな星座）を探すのは至難の業なのです。
理由２ 簡単な形だからすぐ見つけられると思っている。
南十字星はその完璧な十字架の形がそのまま夜空に浮かぶとても美しい星座です。その美しさと真南を探すうえでとても重要な星座という事もあり、南半球の多くの国の国旗に描かれている星座でもあります。
誰もが想像する事が容易な事もあり、探すことは簡単だと考えているに人がとても多いです。
しかし、実はこの南十字星、88ある星座の中で7番目に小さな星座なので、石垣島北部の様に小さな星もたくさん見えてしまう中から小さな十字架を探さなくてはなりません。実際に満天の夜空を見上げた人なら容易に想像できるかもしれませんが、似たいような形はたくさん見えてしまいます。
南十字星は一番明るくて十字の頭の部分にある星の名前がガルックス、左下にあるの星の名前がモミザ、右下にある星がイマイ、その下にちょこんとホクロの様にあるのがギナン、一番下の星がアクルックスで、この4っの星で構成されています。
この、4っつ星の完璧な十字架の形は一度見てしまうと。その虜になる事は間違いありません。
インターネットを検索すると南十字星の探し方は沢山あります、そのほとんどは春の大曲線からカラス座を見つけ、その下にある南十字星をたどるというものですが、星座を見慣れていないと春の大曲線から探すと時間がかかり過ぎてあっという間に南十字星が見えなくなってしまします。
でも、安心してください。素人でも簡単に探すことの出来る今の時代ならではのツールが存在します。
それは星座アプリです。
星座アプリは携帯電話のGPSを使って正確に位置を把握して、スマホの画面を星空に重ねるだけで目的の星座を簡単に探すことが出来ます。
星座アプリは色々な種類がありますが、中でもお勧めなのは
star walk2 とsyk safari というアプリです！
検索するとすぐ出てくるので是非試してみてください。
理由３ 最適な双眼鏡を持っていない。
南十字星を観測する時に実は絶対にあったほうがいいのがこの双眼鏡です！
双眼鏡を持っていくのと、持っていかないではその観測できる確率の差は天と地くらいの差があります。
少しオーバーに聞こえますが、逆に言うと絶対に持って行ってほしいのがこの双眼鏡なのです。
何故かというと、
石垣島で見える南十字星は水平線の10度付近ですが、一番下の星のアクルックスまで見るとなるとほんとに水平線の少し上になります。その付近は雲や水蒸気が邪魔をして肉眼で見えるか見えないかになってくるので双眼鏡が威力を発揮してくれるのです。
（因みに、水平線から10度を簡単に導く方法は、水平線に真っすぐ手を伸ばして拳一つの位置が10度の角度です。覚えておくと便利ですよ。）
星空を観測する為に双眼鏡を用意しようと思った時には注意が必要です。
たいていの人は小さな星を見るんだから倍率が高ければ高いほどいいと勘違いしてしまします。
しかし、高い倍率の双眼鏡で星空を眺めてもどこを見ているのか分からなくて全然楽しめないと思います。星空観測に最適な双眼鏡はたいていの星座が収まる倍率7倍の双眼鏡が最も適しているので是非参考にしてみてください。
まとめ観測する
どうでしたか？南十字星は観測する事が難しい星座だという事が理解していただけたでしょうか？また、難しい理由をちゃんと把握すれば素人でも観測する事が可能なので、
石垣島に旅行に来て、タイミングがばっちり合えば、
是非、南十字星を探してみてください。お勧めの観測場所は↓の記事を参考にしてみてください。
また、流れ星の丘の星空ツアーでは時期によって南十字星も観測する事が可能です。最適な倍率で高価な双眼鏡もツアー料金に含まれていて、星空ガイドがレーザーポインターを使って詳しく解説してくれるので星空ツアーに参加して南十字星を観測する事もお勧めです。是非流れ星の丘の星空ツアーもチェックしてみてください。↓