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【実地検証】石垣島の星空スポット完全ガイド|ネット情報のウソを現地で確かめた

石垣島エコロード平野側

Q. 石垣島で本当に星がよく見えるスポットはどこ?

A. 在住ガイドが島内15スポットを実地検証した結果、北部の平久保半島・クーラ集落が最暗(光害源から約40km・南山仰角5度)。市街地の有名スポットは光害で天の川が薄く見えにくいのが実情です。

「石垣島で星を見たいけど、どこに行けばいいか分からない」——島外から来るお客様の多くがこの悩みを抱えています。

インターネットで「石垣島 星空スポット」と検索すると、観光サイトのスポット紹介がたくさん出てきます。ですが、その多くは実際に夜の現場へ足を運んでいない人が予想だけで記事を書いているいわゆる二次情報です。最近はAIに書かせた記事も増え、石垣島に来たことも、石垣島で星を見たこともない人が「おすすめスポット」を並べているケースが目立ちます。

そこで2026年5月20日、石垣島で10年間・累計6万人以上を星空ガイドとして案内してきた新垣信成が、夜9時から翌朝4時まで石垣島をぐるりと1周し、ネットで名前の挙がる星空スポットや星空ガイドが実際にツアーで使う場所や星景写真家がおすすめする全てのポイントを、すべて同じ日・同じカメラ設定で回って撮影・検証しました。

この記事は、その一次情報だけで構成しています。本当におすすめできる場所も、ネットで「定番」と書かれているのに実際は星空観賞に向かない場所も、見たまま正直にお伝えします。

目次

結論|石垣島の星空スポット ランク早見表

先に結論です。今回検証した、誰でも無料で行ける公共スポット15ヶ所を、星空の見やすさで4段階に分けました。評価は「どれだけ暗いか(光害の少なさ)」「視界の開け方」を基準にしています。

ランクスポットひとことで言うと
S平久保エコロード(平野側)石垣島で最も暗い。光が一切ない
S平久保エコロード(明石側)南十字星が正面。光害が少なく雲も反射しない
S野底展望台ネット未掲載の穴場。島の展望台で一番標高が高い
Aマーペー入口360度の視界。星景写真向き
A平久保崎灯台灯台の光が惜しいが設備が整い家族連れも安心
B船越漁港明るめだが安全。星空デビューに最適
B玉取崎展望台展望台まで歩けばきれい。南は街明かり
B明石一本松売店設備充実で家族向き。外灯が惜しい
B底地ビーチ木が視界を遮るが秋以降は正面に天の川
B御神崎夕日の名所。奥まで歩けば星も楽しめる
B米原 米子焼パーク宇宙人シーサー×星空の星景写真スポット
B一本マングローブ石垣島で一番有名な星景写真の撮影地
不向き川平湾明るく視界もなし。島民は星を見に行かない
不向き名蔵アンパル(名蔵大橋)車の往来が多くライトが頻繁
不向きバンナ公園市街と自衛隊基地の光に包まれる

私たちが星空ツアーを開催している「流れ星の丘」は、予約制の私設観測場所です。誰でも無料で行ける上記の公共スポットとは性質が違うため、この記事では分けて、末尾の「番外編」で正直にご紹介します。

石垣島で本気で星空を見るなら、平久保半島へ行ってください。 市街地と平久保半島では、見える星の数がまるで違います。以下、ランクごとに解説します。

本当におすすめの星空スポット【S・Aランク】

Sランク:平久保エコロード(平野側)

石垣島エコロード平野側

新垣が現地で「石垣島で一番星空が綺麗に見える場所。間違いない」と言い切ったのがここです。平久保半島の先端・平野集落から、平久保崎灯台よりさらに奥へ進んだエコロード沿いにあります。

上の写真は平久保半島エコロードの平野側の入り口の写真です。
この先は道路が舗装されていないので安全運転で進んでください。

  • 見え方: 360度、見渡す限り人工物がありません。光が一切ない、本物の暗闇です。東が開けていて天の川の昇りが美しく、南側は山が市街地の光を遮ってくれます
  • 設備: トイレなし。自販機なし
  • アクセス: 市街地から車で60分以上。途中まで舗装路ですが、その先5分ほどは未舗装の悪路です。運転には十分注意してください
  • こんな人に: とにかく一番暗い空で、本物の星空を見たい人

ここまでの暗さは石垣島でもここだけ。ただし遠く、道も悪いので、夜道に慣れていない方は無理をしないでください。

Sランク:平久保エコロード(明石側)

同じエコロードでも、明石側の入口から100mほど入ったポイントです。平野側とは役割が違い、ここは南十字星のスポットです。東側に視界が開けており南西から北は山になっていて低い星は見にくくなっています。登ってくる星々を見る場所にはとても適している場所です。

Southern Crossat Ishigaki Island (original cropped)

この写真は過去にこの場所で撮影した南十字星です。南中時刻の一時間前から待機することをお勧めします。
南十字星の南中時刻はこの記事を参考にしてね↓

https://goattours.com/ishigaki-southern-cross-observation-complete-guide/

この写真は県道からエコロードに入る道の入り口にある目印です。

平久保半島エコロードの明石側はゲートがあります。このゲートは放牧されている牛や馬さんが逃げないように設置しているので、入ったら必ず閉めてください。

  • 見え方: 正面が東向き。南に突き出した地形のため、南十字星が正面に見えます。私が南十字星を見るときによく使う場所です。光害が非常に少なく、雲が白く反射しません。そのため多少雲があっても、その隙間からしっかり星が見えてくれます
  • 設備: トイレなし
  • こんな人に: 南十字星を狙いたい人、雲が多めの夜でも星を見たい人

平野側が「最も暗い場所」なら、明石側は「南十字星の特等席」。平久保エコロードという一帯は、石垣島の星空で頭ひとつ抜けています。

Sランク:野底展望台

今回の検証で「これはぜひ紹介したい」と思った穴場です。新垣も現地で「インターネットの情報にはどこにも載っていない。紹介するのは初めてかもしれない」と話しています。伊野田と野底の間、山の上にあります。

  • 見え方: 石垣島の展望台の中でおそらく最も標高が高く、正面に天の川、360度の視界が開けています。南側は明るさが残りますが、山が光を遮ってくれます。赤瓦のヤグラがあり、星景写真もきれいに撮れます
  • 設備: トイレなし
  • アクセス: 山道を登っていきます。夜は少し怖く感じる人もいるかもしれません
  • こんな人に: 人の少ない穴場で、満天の星空を独り占めしたい人

星空ガイドが内緒で使うような場所です。夜の暗さを怖いと思わない方には、強くおすすめします。

Aランク:マーペー入口

野底マーペー登山道の入口にある星空ポイントです。この場所は星景写真を撮る人にとてもお勧めの場所だと思います。正面には、マーペーのとんがった山々が見えて、両サイドにはさとうきび畑が広がっています。さとうきび畑から抜ける天の川を見ることができるので、沖縄らしい雰囲気と星空を撮影できると思います。

  • 見え方: 360度の視界が開けています。こうした場所は石垣島でも多くありません。野底マーペーの特徴的な山のシルエットと天の川を一緒に撮影できます
  • アクセス: 場所が分かりにくいので、Googleマップのピンを頼りに向かってください
  • こんな人に: 星景写真(風景+星空)を撮りたい人

Aランク:平久保崎灯台

石垣島最北端の灯台。恋人岬100選にも入る昼間の名所ですが、夜は訪れる人が少ない穴場です。灯台の光とトイレの明かりが気になりますがそれ以外は文句のつけようがないくらい素晴らしい場所です。
灯台がある方角に天の川が重ならない6月から9月ごろまではお勧めです。

  • 見え方: 灯台の先端は北・北東がよく見えます。南は山にかかって見にくく、灯台の光が点いたり消えたりするのが惜しいポイント。それでも西も開けていて、十分に星空を楽しめます
  • 設備: 駐車場(4台ほど)・トイレ・自販機あり
  • アクセス: 県道から舗装路で入れます
  • こんな人に: トイレが近く明かりもあって安心。小さなお子さん連れでも安全に星空を楽しみたい家族

初心者・家族連れ・写真撮影に向くスポット【Bランク】

「本格的に暗い空」ではないものの、安全・手軽さといった理由でおすすめできる場所です。

船越漁港(ふなくやぎょこう)

平久保半島の入り口、伊原間(いばるま)集落にある漁港です。夜はほとんど人もいないので穴場的なスポットです。漁港の駐車場はトイレ付近は外灯がありますがその奥の公園はほとんど街灯がないのでお勧めです。ベンチなどもあるので手ぶらで行けます。

県道から見えるこのサバニ(船)を担いだ可愛らしいモニュメントが入り口の目印です!

この場所は平久保半島の入り口で、石垣島の中で最もくびれている場所になります。反対側の海から反対側の海までの距離がおよそ100mしかなく、昔の海人(うみんちゅ)が西の海が荒れたらサバニ(船)を担いで東の海で漁をしていたと言われており、それがそのままモニュメントになったそうです。

  • 見え方: 北は明かりが少なくきれいですが、南は街明かりの影響が残ります。天の川は南から昇るため、天の川狙いだと少し物足りないかもしれません
  • 設備: トイレが非常に近く、車を観測場所のすぐ横に止められます。公園のベンチもあります
  • アクセス: 玉取崎から車で5分ほど
  • こんな人に: 小さなお子さん連れ、星空観賞が初めての人。安全に「星空デビュー」するのに最適です。本格的な星空を見たくなったら、平久保の先まで足をのばしてください

玉取崎展望台

昼の景勝地として有名ですが、夜も星が見えます。最近では星空でも有名になっており、夜行くと大体観光客が数人おります。駐車場は大きくて50台くらいは駐車できます。トイレも大きくて最近綺麗になりました。
駐車場の隣に大きなベンチがあり、大人が四人くらいで横になっても問題のない大きさです。ただその場所は駐車場の外灯の明かりが大きいので、その先の展望台まで歩いていくことをお勧めします。その道は真っ暗なので懐中電灯があると安心です。

見てわかるようにトイレの明かりが結構大きいです

駐車場はとても大きいですが、車が入ってくるたびに大きな光が発生して星を見るのに邪魔してきます。

この写真は駐車場から展望台に向かう歩道です。南の方角には街明かりがとても大きいことがよくわかります。

  • 見え方: 駐車場は街の方角が明るいですが、展望台まで歩くときれいに見えます。北東向きで、南へ向ければ時期によって南十字星も。ただし南側は市街・空港の光害があり、天の川狙いには厳しめです
  • 設備: 大きな駐車場・トイレ・自販機あり。星空観賞用の木製ベンチも設置されています
  • ワンポイント: 駐車場横のベンチに座ると、他の車のヘッドライトで目が慣れません。赤瓦の東屋まで歩くのがおすすめです

明石一本松売店

明石の一本松売店周辺。設備が整い、家族連れに安心の場所です。

この場所はトイレと自動販売機もあり気軽に星空を観測するのにお勧めです。駐車場から少し奥に行くと2階建ての高さの東屋がありそこからだと西側の空がかなり開けていてお勧めです。この場所から天の川を見るには9月から10月後半までだと西の空にでるのでその時期がお勧めです。

ただ写真を見てわかるようにオレンジ色の街灯の光が大きくて星空撮影には向いていない場所です。

  • 見え方: 売店前は外灯があって明るいので、奥のヤグラ側へ移動すると、外灯が建物に隠れて多少暗い空が見られます。北側はよく開けています。一方、南側(天の川の方角)にオレンジ色の外灯が1つあり、星空撮影をするとオレンジっぽく写り込んでしまうのが残念なポイントです
  • 設備: 駐車場・自販機・トイレあり。足場も舗装され整備されています
  • こんな人に: 設備重視で、小さなお子さん連れでも安心して過ごしたい家族

底地(すくじ)ビーチ

川平湾から車で10分ほど。この底地ビーチ周辺は川平湾から少し離れているので意外と真っ暗な場所が多いです。写真はビーチまで出てきて写真を取りました。
ここのビーチは昔から波が穏やかなことで有名で夜も静けさの中で星空を見ることができます。ビーチは正面にあるホテルの光が大きいので、ビーチに出るよりも駐車場で星空を見たほうが綺麗な星空を見ることができます。

  • 見え方: 川平湾と比べると、はるかに暗いです。大きな木がたくさんあり視界はやや遮られますが、木の間からのぞく星空には独特の風情があります。9月後半〜10月になると天の川が角度を変え、ビーチの正面に見えるようになります
  • こんな人に: 夏の終わり以降に、海の波音と一緒に星空を楽しみたい人

新垣の現地での言葉を借りれば「川平湾よりは、めっちゃいい」場所です。

御神崎(うがんざき)

石垣島西側の岬。夕日の名所として有名です。実は市内に近いのであまり期待していなかったですが意外と星空が綺麗に見れたのでびっくりしました。ただ駐車場から灯台まで少し歩きます。駐車場でも星空は見えますが、綺麗な天の川を見るには灯台の下まで歩いて行って、左の歩道を少し登った先だと、ちょうど市内の光害を山が隠してくれて天の川を正面に見ることができます。

ここの灯台の光は柔らかく点滅するタイプなので星空写真を撮る人にもお勧めです。

御神崎の入り口は少しわかりにくいのでこの標識を目印に進んでください!

  • 見え方: 灯台は北向き。天の川を撮るなら南ですが、駐車場の自動販売機の光が明るいので工夫が必要です。奥のモニュメント付近まで歩けば、自販機の光も入らずいい雰囲気になります。灯台の光はゆっくり点滅する穏やかな光です
  • 設備: 駐車場・トイレあり
  • こんな人に: 夕日とセットで星空も楽しみたい人

米原 米子焼パーク

米原キャンプ場の近くにある、米子焼工房の屋外展示エリアです。
この場所は少し前から不思議な場所として地元の人の間でも有名な場所でした。昼間行っても不思議な巨大シーサーがたくさんいて楽しい場所です。夜行くと安全のための街灯が少しありますが、この公園の奥は真っ暗になっています。
巨大な不思議系シーサーと星空がなんとも言えない雰囲気を出している奇妙な場所です。
星景写真を撮る人にとっては一味違う星空の写真が撮れるのでいいのかもしれません。

県道沿いにあるのですごくわかりやすいですが、この標識からすぐの場所にあります。巨大で奇妙なシーサーが目印です。

  • 見え方: 宇宙人のような独特のシーサーがたくさん並んでいます。星空を「眺める」というより、シーサーと星空を一緒に撮る星景写真メインのスポットです。南側は明かりのない方向で撮影できます。奥は明かりがなく足元が危ないので、入り込まない方が安全です
  • こんな人に: 他にない構図の写真を撮りたい人

一本マングローブ

石垣島で最も有名な星景写真の撮影スポットです。昔は「一本ひるぎ」と呼ばれ、今は「一本マングローブ」で検索すると出てきます。
私はあまり興味がなかったのですが、今回初めてこの場所に来てみました。やっぱり来てみるとわかることがあります。この場所に来て率直に感じたのはやっぱり明るすぎると言うことでした。
他の人が投稿するこの場所の星景写真をみると、光害もそこまで影響がないように見えていましたが、実際は違いました。
でも、この静けさの中で一本だけひっそりと立っているこのマングローブはすごく素敵だと思います。撮影する人にとっては編集次第でめちゃめちゃいい写真に仕上がるのだと思います。腕に自信があるカメラマンにおすすめの場所です!

  • 見え方: 1本だけ立つ木のシルエットと星空を組み合わせた写真が撮れます。星空を観賞する場所というより、撮影のための場所です
  • こんな人に: 印象的な1枚を撮りたいカメラ好きの人

ネットで「おすすめ」と書かれているのに、実は星空観賞に向かない場所

ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。「石垣島 星空スポット」で検索すると上位に出てくる記事には、実際には星空観賞に向かない場所が「定番スポット」として紹介されています。 今回、その代表的な3ヶ所も同じ条件で検証してきました。

これらの場所は地図で案内しないので、気になる人は自身で検索してください。

川平湾(かびらわん)

私が「石垣島 星空スポット」と検索すると、一番上の記事に、「おすすめの星空スポット」として川平湾を紹介していました。そこには川平湾で撮影した星空の写真はなく昼間の川平湾の写真しかなかったのですが、こんな記事が天下のGoogle検索のトップに表示されている事が由々しき事態だと思ったので、本当にそうなのか、実際に行って確かめました。

結論は、星空観賞のスポットとしては向きません。

  • とにかく明るい。島の人で、川平湾へ星を見に行く人はほとんどいません
  • 写真撮影の有名ポイントは、ヤグラやあずま屋で視界が遮られ、星を見るスペースがありません

誤解しないでいただきたいのは、「川平湾の星空が汚い」と言いたいのではありません。星空を見る・撮るスポットとしては見にくい、というリアルな情報をお伝えしたいということです。昼間の川平湾は文句なしの絶景ですし、同じ川平周辺でも石崎方面など視界の開けた場所なら星はきれいに見えます。

名蔵アンパル(名蔵大橋)

ネットでは「名蔵アンパル」が星空スポットとして出てきますが、実際に星空スポットとして案内されているのは名蔵大橋のあたりです。島の人は「名蔵大橋」と呼びます。

ここは大きな通り道で、車が何台も通過します。 そのたびにヘッドライトが当たり、星空観賞にも撮影にも向きません。光漏れで雲が白く反射するのも確認できました。

バンナ公園

「石垣島 星空スポット」の検索でバンナ公園もよく出てきます。バンナ公園は広く、南口・北口など入口が3〜4ヶ所あります。南側は市内に面しているので今回は最も光害を遮ってくれるであろう北口に行ってみましたが、、やっぱりとても明るかったです。ちょうど雲が多くなってきてしまったのですが、地上の光を反射する白い雲があるとその場所がいかに光害の影響を受けているのかを確認することができます。

実は20年前にはこの場所で満天の星空をみた事があります。現在はバンナ公園の北側に自衛隊の大きな基地ができていて、そこから漏れている大量のオレンジの光がこの場所の夜空を明るく照らしている事実も新たに発見する事ができました。

  • 南側は市街地に向いていて明るい
  • 比較的暗いはずの北口でも明るい。北側の光は自衛隊基地の光です
  • 検証した夜は雲が真っ白に光を反射し、星はほとんど見えませんでした

駐車場・トイレが整い、市街地から車10分とアクセスは抜群です。ただ、星空を見る目的には向きません。

なぜネットの「石垣島 星空スポット」情報は当てにならないのか

流れ星の丘監修石垣島星空光街マップ
流れ星の丘監修石垣島星空光街マップ

川平湾・名蔵アンパル・バンナ公園が「定番」として紹介され続けているのは、書き手の多くが実際に夜の現場に行っていないからだと考えています。

昼間に有名な観光地だから、なんとなく「星もきれいだろう」と書く。先に書かれた記事を参考に、同じ場所を孫引きする。最近はAIに書かせた記事も増えました。AIは、そうした二次情報を学習して「川平湾は星空スポット」と出力します。こうして、現地の実態とずれた情報がネット上で固定化していきます。

ひとつ、現地で役立つ見分け方をお伝えします。夜空に浮かぶ雲が白く見えていたら、その場所の地上に光がたくさんある証拠です 雲は地上の光を反射します。本当に暗い場所では、雲は黒っぽいシルエットにしか見えません。星空スポット選びの判断材料にしてください。

この「夜の雲の色」での見分け方は、こちらの記事で写真付きでさらに詳しく解説しています。

番外編|誰でも行ける場所の「弱点」と、星空ツアーという選択肢

ここまで、無料で行ける公共スポット15ヶ所を正直に紹介してきました。最後に、その検証を通して見えてきた公共スポット共通の弱点と、それを解決するもう一つの選択肢についてお話しします。

16ヶ所を回って分かった、無料スポット共通の弱点

無料で行けるのは大きな魅力です。ただ、実際に1晩で全部回ると、どの場所にも共通する弱点が見えてきました。

  • 他の人の灯り玉取崎の項で書いたとおり、他の車のヘッドライトを浴びると目が暗闇に慣れず、暗い星が見えなくなります。人気スポットほどこのリスクが高い
  • 暗闇で場所を探す難しさマーペー入口のように、本当に良い場所ほど分かりにくく、初めての人が夜にたどり着くのは簡単ではありません
  • 未舗装路とハブ一番暗いエコロードは道が悪く、夜行性の毒蛇ハブの危険もあります。夜道に慣れていない人には負担です
  • その日の空が「当たり」か分からない:星空は天気・月齢・雲に大きく左右されます。せっかく1時間かけて行っても、空振りということもあります

流れ星の丘という選択肢

Family silhouette milky way enhanced at Nagareboshi no Oka stargazing spot, Ishigaki Island

私たちが星空ツアーを開催している「流れ星の丘」は、平久保半島・久良(くうら)地区にある私設の観測場所です。今回紹介した15ヶ所と違い、ここだけは予約制・有料です。

無料の場所が15ヶ所もあるのに、なぜ有料のツアーが成り立つのか。その答えが、上で挙げた弱点を一つずつ解決しているからです。

  • 夜光をコントロールしている他のお客さんのヘッドライトに邪魔されません。観測中の灯りを管理し、目が暗闇に慣れた状態を保てます
  • 場所の良さ南向きの360度開けた高台で、夏は天の川が正面に立ち上がり、南十字星も見えます。県道沿いで、暗い悪路を歩く必要がありません
  • 安全に過ごせる整備された観測場所なので、ハブや足場の不安なく、暗闇が苦手な方やお子さん連れでも安心です
  • プロガイドが解説する10年・6万人を案内してきたガイドが、その日の空に合わせて見どころを案内します。三線の生演奏付き

場所の良し悪しだけでなく、「安心して、確実に、星空を楽しめる」ことに価値を感じる方には、ツアーという選択肢があります。当日予約OK・指定ホテル送迎可です。

ツアーの詳細・料金・空き状況の確認とご予約は、流れ星の丘 星空ツアーの予約ページからどうぞ。

石垣島で天の川はいつ見える?

石垣島では、6月後半から11月前半まで天の川が見えます。赤道に近く南の空が開けているため、天の川が昇ってから沈むまでの時間が国内で最も長い地域のひとつです。さらに4月でも、深夜から明け方にかけてなら観測できます。

「天の川は夏だけ」は誤解です。冬には冬の、春には南十字星と、季節ごとの見どころがあります。

月ごとの詳しい見どころは石垣島の星空 月別カレンダー、当日の天気の読み方は石垣島の天気予報と星空の記事でまとめています。あわせてご覧ください。

よくある質問

Q: 石垣島で一番星空がきれいな場所はどこですか?

A: 平久保半島です。中でも平久保エコロードの平野側は、360度人工物がなく光が一切ない、石垣島で最も暗い場所です。ただし市街地から車60分以上・未舗装路があるため、アクセスや安全性まで含めると、誰でも気軽に行ける場所ばかりではありません。

Q: 川平湾は星空スポットとしておすすめですか?

A: 星空観賞のスポットとしては向きません。明るく、写真撮影の有名ポイントもヤグラやあずま屋で視界が遮られます。昼間の景観は絶景ですが、星空目的なら平久保半島へ行くことをおすすめします。

Q: 石垣島で天の川はいつ見えますか?

A: 6月後半から11月前半まで観測できます。赤道に近く南の空が開けているため、天の川が見える時間が国内で最も長い地域のひとつです。4月でも深夜から明け方なら見られます。

Q: 小さな子ども連れでも安全に星空を見られる場所はありますか?

A: 平久保崎灯台、船越漁港、明石一本松売店がおすすめです。いずれもトイレ・駐車場が近く、足場も整っています。

Q: 石垣島で南十字星は見えますか?

A: 4〜6月に観測できます。平久保エコロードの明石側は南に突き出た地形で、南十字星が正面に見える好スポットです。

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