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石垣島の天気予報は当たらない?10年の星空ガイドが明かす「梅雨・台風」の裏側とリアルな星空カレンダー

Couple enjoying seaside moonlight and ocean view at Nagareboshi no Oka, Ishigaki Island

石垣島への旅行が決まり、数日前から週間天気予報をチェック。「ずっと曇りや雨マークばかりで、星空ツアーは無理かも…」と絶望していませんか? 実は、最初の数年間は星空ガイドである私自身も、夕方に曇っていると「星が見えないのではないか」と毎日心臓をドキドキさせていました。しかし、10年間毎日この島の空と向き合い続けて、明確に分かったことがあります。

「石垣島の天気予報は、ほとんど当たりません。そして、雨や台風だからといって最高の星空を諦める必要は全くないのです。」

新垣 信成 
この記事では、気象庁のデータや一般的なガイドブックには絶対に載っていない、石垣島の天気の裏側と『本当にリアルな星空事情』をこっそりお教えします!
目次

なぜ夕方曇っていても、夜には満天の星が現れるのか?

石垣島では、夕方までどんよりと曇っていても、夜のツアーの時間になるとサッと雲が抜けて満天の星が現れることが頻繁にあります。これには、石垣島特有の「地形」が大きく関係しています。

平久保半島は「雲が吹き抜ける」風の通り道

石垣島には、於茂登岳(おもとだけ)をはじめとする山々があり、川平(かびら)や伊野田、玉取崎展望台の付近は昔から「雨が降りやすく、雲が溜まりやすい場所」として知られています。

一方で、「流れ星の丘」がある島北部の平久保(ひらくぼ)半島は、海に突き出た独特の形状をしており、強風が吹き抜ける「風の通り道」になっています。そのため、低い雲が厚くかかっていても、風に流されて夜には綺麗に吹き飛ばされることが非常に多いのです。この点においても、平久保半島は星空観測において奇跡的な環境だと言えます。

石垣島の中でもなぜ「流れ星の丘」のある平久保半島が特別なのかについては、「夜の雲の色」で見分ける究極の星空スポットの記事でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

梅雨のスコールは「絶望」ではなく「奇跡の幕開け」

GW明けから6月後半にかけての「梅雨」の時期。「雨だから星空は見えない」と思われがちですが、実は違います。 南国の熱帯特有の天気は、激しいスコール(通り雨)が降ることで周辺の雲がひとまとめになり、雨が降り去った直後に急激に晴れ間が広がるという特徴があります。

絶望から一転。想像を絶する感動の瞬間

ツアー中に急なスコールに見舞われることも少なくありません。しかし私たちは、自然豊かなこの場所で「急に強くなる風」「近づいてくる雨の音」、そして「独特の雨の匂い(水の匂い)」を敏感に察知し、お客様をすぐに隣接する車や送迎バスへ誘導します。

新垣 信成 
雨足が強くなり、お客様が気を落としている時、私は『大丈夫です。安心してください』と声をかけます。私たちはその後の展開を知っているからです。

雨が止み、空を見上げると、最初は一つ、二つと星が見え始めます。そして気がつくと、数え切れないほどの星々が全天を埋め尽くし、巨大な天の川が現れるのです。 一度「もうダメだ」と気持ちが落ち込んだ後に、それを覆す想像を絶する絶景を目の当たりにしたお客様の感動は、ずっと晴れている日の感動を遥かに超えます。

実際にツアーに参加された方の声は、お客様の声・体験談まとめでもご紹介しています。

台風後の星空が「1番綺麗」と言われる本当の理由

6月後半から10月前半は、石垣島で最も晴天率が高いベストシーズンですが、同時に「台風シーズン」でもあります。旅行と台風が重なると最悪だと思いがちですが、星空好きの間では「台風の後の星空が一番綺麗」というのは有名な話です。

「雨台風」と「風台風」の大きな違い

台風には大きく分けて2種類あります。

雨台風: 分厚い雨雲を伴うため、接近する数日前から天気が崩れ、通過後もしばらく星が見えなくなります。

風台風: 強い雨雲を伴わず強風が吹く台風。直前まで空が覆われることはなく、通過する際に大気中のチリや余計なゴミをすべて綺麗に洗い流してくれます。

この「風台風」が過ぎ去った直後の夜は、空気が極限まで澄み渡り、息を呑むほど美しい星空になります。台風の進路予測は難しいため、これを狙って来ることは不可能ですが、「もうダメだ」と諦めていたお客様が台風の逸れた夜にこの奇跡の星空に出くわした時の、あの感動しきった顔は今でも忘れられません。

【プロの経験則】石垣島のリアルな星空・天気カレンダー

気象データではなく、私が10年間現場で体感してきた「季節ごとの本当の星空事情」をまとめました。旅行の日程選びにぜひお役立てください。各月の月齢による星空への影響については、月齢カレンダー&月別ガイドもあわせてご確認ください。

  • 12月〜1月(冬の曇天期): 厚い雲がどんよりと空を覆うことが多く、年間で最も晴天率が低い時期です。しかし、晴れた日の空気の澄み具合は格別です。
  • 2月〜3月(季節の変わり目): 冬の北風と夏の南風が交差する時期。北風の時は雲が残りやすいですが、暖かい南風に変わると一気に晴れ間が期待できます。天気が急変しやすく、週間天気予報は全く当てになりません。
  • 4月〜GW明け(カーチバイの時期): 季節風「カーチバイ(夏至南風)」が吹く時期。晴れ間が続くこともあれば、一度曇るとしばらく曇ることもあります。GWの星空事情についてはGWの石垣島 星空完全ガイドで詳しく解説しています。
  • GW明け〜6月後半(梅雨): 前述の通り、スコール後の劇的な星空が狙える時期です。
  • 6月後半〜10月前半(ベストシーズン): 1年で最も天気が安定し、晴天率が高い最高の季節。台風の動向だけがネックです。
  • 10月後半〜11月(秋の変わり目): 安定期から冬へ向かう時期。2〜3日曇っては、2〜3日晴れるのを繰り返します。風向きがコロコロ変わり少し肌寒くなりますが、晴れた日の星空は非常にクリアでおすすめです。

プロが教える!失敗しない服装・持ち物の裏技

最後に、変わりやすい石垣島の夜を快適に過ごすための「プロのアドバイス」です。

1. 冬場は気温20度でも「羽織るもの」を!

「冬の沖縄=暖かい」と薄着で来る方が多いですが、石垣島の冬は海風が非常に強いため、体感温度はグッと下がります。気温が20度前後あっても、風を防げる上着(ウインドブレーカーなど)は必須です。

2. 季節の変わり目は「サンダル以外」の靴を推奨

天気が急変しやすい2月〜6月、および11月頃は、直前に雨が降って地面が濡れていることがあります。足を汚さないためにも、サンダルではなくスニーカーなどの靴をおすすめします(長靴までは不要です)。

3. 【超重要】真っ白な服は「虫」を呼ぶ!?

自然の中なので虫を気にする方が多いですが、「流れ星の丘」のような人工の光が一切ない真っ暗な場所では、基本的に虫は寄ってきません(虫は光に集まる習性があるため)。 ただし、例外があります。それは「真っ白な服」です。白い服はわずかな光を反射して明るく浮き上がるため、虫が「光だ!」と勘違いしてめがけて飛んでくることがあります。虫が苦手な方は、夜のツアーでは白い服を避けるのが賢明です。

まとめ:天気予報に一喜一憂せず、石垣島の夜を楽しもう

石垣島の天気は、気象庁のスーパーコンピューターでも予測できないほど複雑で、ドラマチックです。旅行前に雨マークが並んでいても、決して落ち込まないでください。 突然のスコールも、強風も、すべてが最高の星空に出会うための「壮大な演出」に変わる瞬間を、私たちは何度も見てきました。

皆様に最高の星空(宇宙)をお見せできるよう、プロのガイドが天候を見極めてご案内します。ぜひ安心して「流れ星の丘」へお越しください!

ツアーの詳しい内容や予約については、流れ星の丘 星空ツアーのご案内をご覧ください。石垣島のおすすめ星空スポットを比較したい方は星空スポット完全比較ガイドもおすすめです。

よくある質問(FAQ)

ツアー当日の夕方に雨が降っています。キャンセルした方がいいですか?

お客様ご自身での判断によるキャンセルは少しお待ちください!石垣島(特に平久保半島)は夕方まで雨でも夜に急激に晴れることがよくあります。プロである私たちが気象庁の夕方の最新予報や風向きを見て判断し、厳しい場合は翌日以降への振替等もご提案いたします。

梅雨の時期に行くのは避けた方がいいですか?

全くそんなことはありません。梅雨の時期は一日中シトシト降る雨ではなく、短時間のスコールが中心です。スコールが空中のチリを落とし、周辺の雲をひとまとめにしてくれるため、雨上がりには想像を絶するほどクリアで美しい星空が現れます。

虫除けスプレーは必要ですか?

流れ星の丘は完全な暗闇を保っており、光に集まる虫はほとんど寄ってこないため、過度に心配する必要はありません。ただし、光を反射しやすい「真っ白な服」は虫の標的になりやすいため、避けていただくことをおすすめします。

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