MENU
石垣島の夜空の暗さを実測しました|実測マップ公開中(最暗21.89)

石垣島の星空はどれくらい暗い?夜空の暗さをSQMで実測しました(実測マップ公開)

「石垣島の星空は世界トップクラス」——星空ツアーの世界でよく使われる言葉ですが、私たちはこれまで、この言葉を積極的に使ってきませんでした。自分たちで測った数字の裏付けがなかったからです。

2026年8月16日の深夜から17日の未明にかけて、流れ星の丘は専用測定器(Unihedron Sky Quality Meter)を持って石垣島を縦断し、7地点で夜空の暗さを実測しました。結果、平久保半島では SQM 21.82〜21.89 mag/arcsec² を記録。最暗値21.89は、ツアー開催地である流れ星の丘の観測所で記録しました。これは理論上の最暗値(約22.0)に迫る、世界の一級の星空観測地と同水準の暗さです。この記事では、その全データと測定方法を公開します。

目次

石垣島 夜空の暗さ実測マップ

地図の点は実測地点です。濃い青ほど暗い空(=星がよく見える)を示します。島の北へ行くほど暗くなり、平久保半島の先端部で最も暗くなる——光害の勾配が一晩の測定ではっきり現れました。マップを全画面で見る

測定結果の全データ(2026年8月16日〜17日)

時刻地点SQM値 (mag/arcsec²)備考
00:49平久保半島・久宇良21.82 / 21.852回測定
00:59流れ星の丘(観測所)21.86 / 21.89この夜の最暗値・2回測定
01:07伊原間21.67 / 21.712回測定
01:11玉取崎展望台21.60
01:22野底21.50 / 21.582回測定
01:28桴海・米原方面21.243回測定・完全一致
01:45名蔵・嵩田方面19.36〜19.39市街光の影響

測定条件: 月齢4.2・月没後(月明かりの影響なし)・晴天。なお久宇良の集落内(街灯のすぐ近く)でも21.33を記録しており、集落の中でさえ「非常に暗い空」の水準を保っています。同日20時台に名蔵・嵩田方面で測定した18.36は薄明(空がまだ完全に暗くなる前)のため参考値とし、上の表から除いています。全測定はiPhoneのカメラで撮影記録し、GPS座標・時刻・測定値の写った写真を証拠として保存しています。

SQMとは?数字の読み方

SQM(Sky Quality Meter)は夜空の明るさを測る専用測定器で、単位は mag/arcsec²(等級毎平方秒角)。数字が大きいほど空が暗く、星がよく見えることを意味します。目安は次のとおりです。

SQM値空の状態目安
22.0理論上の最暗(光害ゼロ)地球上でこれ以上暗い空はない
21.7〜22.0世界最高水準の暗空世界の一級観測地・大型天文台クラス
21.0〜21.7非常に暗い空天の川が濃く見える
20.0〜21.0暗い空郊外の良好な空
18〜19市街地近郊明るい星のみ見える

なぜ「世界トップクラス」と言えるのか

今回の実測で、平久保半島(久宇良〜流れ星の丘観測所)は21.82〜21.89を記録しました。世界的に「最も暗い空」とされる観測地(アタカマ砂漠、ハワイ・マウナケア、ニュージーランドのテカポなど)で報告される値はおおむね21.7〜22.0の範囲です。平久保半島の空は、実測値においてこれらと同じ水準にあります。

私たちがこの言葉を使うのは、今回が初めてです。推測や借り物の数字ではなく、自分たちの機材で、日時・場所・条件を全部開示できる形で測ったからこそ、堂々と言えます。石垣島・平久保半島の星空は、実測で世界トップクラスの暗さです。

島の中でも「暗さ」は大きく違う

今回の縦断測定のもう一つの発見は、同じ石垣島でも場所によって夜空の暗さが大きく違うことです。市街地に近い名蔵・嵩田方面(19.4弱)と平久保半島(21.8台)では、夜空の明るさに約9倍の差があります。SQMは対数スケールなので、2.4の差は「9倍明るい/暗い」を意味します。星空を目的に石垣島へ来るなら、どこで見るかが決定的に重要です。

継続観測とデータ公開について

流れ星の丘では今後、観測地点と回数を増やしながら定期的に測定を続け、季節・月齢による変化も含めた「石垣島の夜空の暗さデータ」としてこのページと実測マップを更新していきます。データは出典(流れ星の丘 / goattours.com)を明記いただければ、研究・教育・報道等で自由に引用いただけます。

よくある質問

石垣島で一番星空が暗い(よく見える)場所は?

今回の実測では、平久保半島の久宇良〜流れ星の丘観測所エリアが最も暗く(SQM 21.82〜21.89)、市街地から北へ行くほど暗くなる結果でした。流れ星の丘のツアーはこの最暗エリア・久宇良で開催しています。

満月の夜でも暗いの?

いいえ。月は最大の「自然の光害」で、満月期は同じ場所でもSQM値が20前後まで明るくなります。今回の測定は月没後(月明かりなし)の値です。星空観賞は新月前後、または月没後・月出前の時間帯がおすすめです。

測定はどうやって行った?

Unihedron社のSky Quality Meterを使い、各地点で天頂に向けて測定。測定値の表示をその場でiPhone撮影し、写真のGPS座標・時刻を記録として保存しています。1地点で複数回測定し、ばらつきも公開しています。

この世界トップクラスの暗さの空で、実際に星を見てみませんか。流れ星の丘の星空ツアーは、島内で最も暗い平久保半島・久宇良で毎晩開催しています。

日付をタップすると「闇の時間」など詳細が見れます

左右にスワイプ →
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次