流れ星の丘 天の川

緊急事態宣言が全国で解除されたので、最新の石垣島の星空を発信します。

石垣島の流れ星の丘で、5年間星空ツアーを運営している新垣です。コロナ禍で星空ツアーは自粛中ですが、6月1日の星空ツアー再開に向けて準備中です。そして、今日(2020年5月25日)、ついに国の緊急事態宣言が全国で全て解除となりました。石垣島は梅雨入りしており、このところ雨、雨、大雨、だったのですが、今日に限って晴れ!これは行くしかない!と、思い立ちまして、石垣島の星空の今の状況を皆様に発信するべく、約2ヶ月ぶりに、石垣島で光害から最も遠い「流れ星の丘」に行き、星空の調査をしてきましたのでご報告いたします。

出迎えてくれた南十字星

着いて早々カラス座を南の空に発見!これはと思い下を見てみたら、な、なんと、み、み、南十字星‼ しかも下のまで全部見えている!これは大変だと思い慌てて、長年の相棒Cannon6Dを取り出して、最近最も信頼しているシグマの14mF1.8をとりだして装着、来る途中に捕まえたヤシガニが暴れているのも構わずシャッターを押したのがこの写真↓

小っちゃい、、。ならばと、普段はほとんど使わないサムヤン35mF1.4を装着して撮影したのがこの写真↓

ん、何とか撮影で来たけどちょっといまいち、一番下の星はギリギリでした。この後も何枚も撮りましたが、一番下の星はこれ以降何処にも写っていませんでした。

流れ星の丘は石垣島の北にあるので、南十字星は、南中する少しの時間帯しか全てを観測する事が出来ません。なので、慌てて撮影しました。でも石垣島の中で光害の影響がほとんどない石垣島の北部から南にある南十字星が見れる場所は他にないかもしれません。写真の前方、山並みが明るいのがよく分かると思います。ありれが市内の光害です。石垣島は小さな島ですが市内はあんなに明るいのです。

さそり座が釣り上げる巨大な天の川

南十字星が西に傾きだしたころ、東の空で一際輝いて見える星座がさそり座です。さそり座のしっぽは、ディズニーの映画「モアナと伝説の海」に象徴的に出てくる神の釣り針ですなのですが、この釣り針が、釣りをしている人なら誰でもが納得するほど立派な釣り針の形をしているのです。

その立派な釣り針は天の川の中心、一番濃い部分に位置していて、西から上がってくるさそり座が、その釣り針で、巨大な天の川を釣りあげている様に見えるのです。そのさそり座の姿がとても勇ましく力強く見えてしまいます。そのさそり座がこちら↓

そして更に天の川を釣りあげる勇ましいさそり座の写真がこちら↓

さらに、この後には、射手座がさそり座の心臓を矢で狙って追いかけてきます。

巨大な天の川を釣りあげている様が伝わって頂けましたでしょうか?えー、そんな様子に見えない、と思われる方も多いと思います。それは、それでいいと私は思います。星空は個々の想像力を働かせて、感じたまま楽しめばよいのだと思います。 想像を掻き立ててどんどんと膨らませて見るからおもしろいのです。

北東の空には夏の大三角形が

さそり座が立派に天の川を釣りあげた頃、北東の空には超有名な夏の三角形が姿を表します。簡単に言うと織姫と彦星と白鳥座です。今の時期、天の川がここまで上がってきたという事は、もうすでに、夜中を過ぎてしまっているという事です。(日が落ちら頃、星の位置で季節が分かります。そこからどれだけその星達が動いたかである程度の時間も把握できます。星って便利でしょ!)そして、星を見ていたら時間が経つのが速すぎです。因みに、真っ暗な闇夜に一人です。月が無くて真っ暗でも、満天の星明りが意外と明るくて全然怖くないので不思議です。

有名な夏の三角形がこちらです↓

写真を撮った画像のデータはとても大きいのですが、このページにそのままの大きさで載せてしまうと、フリーズしてしまいそうなので、データは全てとても小さくしています。なので、拡大するととても荒い画像になってしまいますので悪しからず。

なんといってもクライマックスは巨大な天の川

太陽も月もそうですが、昇ってすぐや沈む前はとても大きく見えます。天の川も同じです。昇りたての天の川はとても巨大でその大きさにため息が何回も出てしまいます。間違いなく自分は地球にいて、あそこは天の川銀河の中心なんだと、無条件に宇宙を感じてしまいます。その写真がこちら↓

流れ星の丘 天の川

どうですか?巨大な天の川に宇宙を感じませんか?ちなみにこの写真は、天の川の立体感も感じてもらいたくて、ISO3600、シャッタースピード10秒、F1.8の写真を12枚重ねています。0時には帰ろうと思っていたのに、流れる雲に表情を次々に変えていく天の川に見とれてしまい、気付いた時には1時を過ぎていました。

今日はこれで終了。

まとめるとコロナ禍でも星空は変わらず輝いていた。

南十字星から天の川の昇りを楽しむ星空の旅、いかがでしたか?コロナ禍の中で自粛、自粛で毎日が不安で悩み事も多かった近頃でしたが、降ってきそうなくらい満天な星空を眺めていたら、光の速さの事を思い出し、今見ているあの星は何万年前の光なんだろう?何十万年かな?いや何百万年か?などと、思いを巡らせていると、今、実際に自分が生きている今という時間のちっぽけさに何とも言えない無力さを感じて、コロナ禍の悩みなんてどこかに行ってしまいました。

コロナ禍で世の中が急激なスピードで変化しようしていますが、星空は前と変わらずここに輝いていました。夜空はいつも満天の星空で溢れかえっているわけではありません。曇りで見えない時も多いです。雨で、見上げる事すらできない日もあります。光害に溢れて見にくい場所もあります。でも今日の日の様に満天の星空を目の当たりにして、心を奪われる事もあります。人それぞれの希望の光もそれと似たような事なのかもしれません。

ん?ちょっとない言ってるか分からいです?

でも、星空!見上げたくなったでしょ?(笑)それではまた。

PS,流れ星の丘で開催しているツアーのリンクは下に貼り付けますので良かったら見て下さい。ツアーに参加しなくても石垣島の暗い地域に行けはどこに行っても星空を眺める事が出来ます。ただ、夜行性のハブの心配とかしないで、重たい椅子とかもっていかなくても、星が良く見えるけどかさばる大きな双眼鏡をバックに入れなくても、、気軽にガイドさんがレーザーポインターで案内する星空をただただぼんやり聞いてみるのもいいものですよ。

ツアーに参加しなくても石垣島の北部でおすすめのスポットを紹介したページのリンクも張り付けておきますので、こちらも確認してみて下さい。

リンク:流れ星の丘で開催している星空ツアーを確認するにはこちらをクリック

リンク:ツアーに参加しないで石垣島の北部の星空が見れるスポットはこちら

あっと、星空を見に行く前に、月の情報も確認したほうがいいのでその関連の記事のリンクも張り付けておきます。月が大きければ大きいほど星は見にくくなってしまいますよ!

リンク:月の情報を確認する方法

それではまた。流れ星に逢えますように!

流れ星の丘 天の川
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ここは、石垣島の市街地から遠く離れた星の楽園!国内初の星空保護区エリアでもある「流れ星の丘くうら」。ハンモックやリクライニングチェアで星空に抱かれてみたり、ガイドが八重山の星文化を案内してくれたり、唄三線が響いていたり、双眼鏡で宇宙を覗いてみたり、星空フォトで星空をお土産にしたり、そんなプレミアムな場所です。