天の川にシーズンがある事を知っていますか?天の川の旬と魅力を天体観測のプロが解説します。

星空ツアーを長年やっていると、天の川は七夕しか見えないのだと思っている人がとても多く行く事にビックリしてしまいます。天の川には観測できる時期と時期ごとの魅力もたくさんあります。

このページでは石垣島で長年星空ツアーを運営してきた星空のプロが、天の川の魅力を分かりやすく解説し、少しでも多くに人が石垣島で天の川を見てみたいと思って頂けるような内容にしたいと思います。

天の川が観測できるシーズン(時期/石垣島)は5月後半~10月頃

天の川と言っても実はとても大きな範囲を指していて、その名の通り天に流れる川の様に見えるのですが、その光の川は薄い部分と濃い部分に分類されます。

ここでいう、天の川は天の川の一番濃い部分が見える時期を天の川が観測できるシーズンとします。

そのシーズンとは、ずばり5月後半から10月頃までです。ただ、この期間以外でも濃い天の川は観測可能ですが詳細は次の項目で説明したいと思います。

※補足(ここでいう天の川は一番濃い射手座付近の事を指しています。)

実はシーズンOFFでも夏の天の川は観測できる

実は夏の濃い天の川(射手座付近)は冬でも観測することが出来ます。石垣島だと2月の初め頃から朝6時頃に天の川(射手座付近)が昇りはじめます。一日に約4分ほど昇時間が遅くなっていき、4月の初め頃には朝3時頃に昇りはじめる様になり、5月の後半になってくると夜の早い時間にようやくみられるようになるのです。

夜中や明け方まで星空を眺める事は、睡眠を削り、体に無理をする事になるので、あまりお勧めできません。

私たちの生活リズムを崩さすに無理せず一番濃くて綺麗な天の川を観測する事が出来る期間を天の川のシーズとしています。

天の川の正体

そもそも天の川の正体を知っていますか?

それは、地球から見える銀河そのものだという事を知っていましたか?

そもそも天の川銀河を知らない人の為に少し説明したいと思います。

私たちはいるのは地球ですよね、この地球の周りを回っているのが月です。

月は、地球の重力の影響を受けて、地球の周りを回っています。つまり、地球にとらわれているのが月です。私たち人類も地球の重力に囚われているから地球に立つことが出来ます。

そして地球は、私たちが毎日必ず目にする太陽の重力によって他の惑星、水星・金星・火星・土星・天王星・海王星・冥王星など一緒にその周りを46億年も回り続けています。これら全体を太陽系といいます。

そして、そして、この太陽系は、さらに強大なブラックホールの重力によって1000億個~4000億個の恒星と共に渦を巻いて回っています。その巨大な渦巻が天の川銀河なのです。天の川銀河の直径は10万光年という果てしない大きさです。

※10万光年とは簡単に言うと光の速さで進んで10万年かかるという事です。因みに光の速さは1秒で地球を7周半です。どれだけ果てしない距離か想像すら追いつきません。

因みに天の川の中心部の厚みは約1000光年もあるそうです。

その想像すら追いつかないとんでもないもを実際に見る事が出来るのが天の川なのです。

奇跡的に私たちがいる太陽系の地球はこの天の川銀河のかなり外に位置している為、地球が天の川の中心部に向いた時には巨大な円盤状の光のアーチを見る事が出来るのです。なので、地球が天の川の外側を向いた時は薄い光のアーチになってまうのです。今れが天の川の時期(旬)の正体です。

南十字星と天の川を楽しめる5月6月

石垣島北部から撮影した南十字星

5月の石垣島は夜の初め頃に南十字星が見える様になります。水平線ギリギリに上がる南十字星はよっぽど天候と条件が良くないと見える機会がありませんが、とても見ごたえのある星座です。南十字星沈んだその後に目線を90度左に向けると、さそり座が見え、さそり座のしっぽが天の川をどんどんと釣り上げてくる勇ましい姿を見る事がで見ます。上がりたての天の川はとても大きく見えるのでとてもお勧めです。

天頂を駆ける巨大な天の川のアーチが観れる7月~9月

石垣島久宇良の巨大天の川のアーチ

夏本番を迎えるこの時期に見える天の川は、真南から天頂を駆け真北に流れる巨大な光のアーチを目の当たりにする事が出来ます。

石垣島は赤道に近いため本州よりも南側の天の川が下までよく見る事が出来るのも他では見ることの出来ない大きな魅力です。

是非巨大な光のアーチを生で見てほしいです。

沈みゆく天の川蟲の音を楽しめる10月

夏が終わり石垣島も少し暑さが和らぐこの季節は西に沈みかけたどこか悲しさをまとった様な天の川を見ることが出来ます。

更に、蟲の音が活発になるこの時期は、少し寂しそうな天の川をたたえる蟲の音のオーケストラはこの時期にしか見ることの出来ない大きな魅力です。

是非悲しき天の川と蟲の音色の共演を生で感じてほしいです。

石垣島で見れる天の川が国内唯一と言われる理由

石垣島で撮影した天の川をSNSに投稿すると、「石垣島で天の川はこんなに高い位置に見えるんですね!凄いですね!」と、よくコメントを頂きます。当たり前のように見えてた天の川は実は国内ではまれな見え方がする事に改めて気づかされます。石垣島は南十字星が観測できるくらい南の下まで天の川は見る事が出来るので、天の川の濃い部分の強大な円盤が上に位置しています。だから国内唯一の天の川だと言われることが多いのだと思います。また、国内の7割の地点で天の川が肉眼で見れなくなっていると言われるくらい、天の川の存在が貴重なものになっています。石垣島でも見る場所によっては肉眼で天の川を見る事が出来ませんが、流れ星の丘がある石垣島の平久保半島付近なら光害はほとんどないクリアな天の川を肉眼で見ることが出来ます。

まとめ&石垣島で天の川を見るならお勧めな星空ツアー

いかがでしたか?天の川の魅力を自由文に分かって頂けたと思います。

この記事を最後までご覧いただ後に、実際に天の川を見上げる時が来たら、その時の感動はとても大きなものになっている事でしょう!

目の前にある天の川の正体を知っているのといないのでは感動の大きさは天と地ほどの差があります。

最後に、石垣島で天の川見るならお勧めの星空ツアーを紹介したいと思います。

もちろん天の川を探すだけならツアーに参加しなくても見る事は可能です。でも、せっかく石垣島で星空を見上げるなら一度は詳しい人の話を聞きながら天の川を見上げると飽きずに星空を楽しむことが出来ます。また、管理された場所で見上げる星空は、夜行性のハブの心配もないので安全です。さらに、リクライニングチェアやハンモックもあるので、寝そべって星空を楽しむことが出来ます。さらに、さらに、双眼鏡も貸してくれるので多少雲がある日は雲の合間を狙って星空を観察したり、双眼鏡でしか見れない二重星や星団や星雲なんかも見る事が出来ます。時期がよけれは南十字星はアンドロメダ銀河など素人が探すことの難しいターゲットなども簡単に教えてもらえます。さらにさらに、三線の生演奏を聴きながらゆったりと石垣島でしか出来ない星空の楽しみ方を体験したり、満天の星空と天の川を背景に高額なカメラで記念撮影のサービスもあります。石垣島の星空を贅沢に思う存分楽しみたい時は流れ星の丘の星空ツアーは超お勧めです。 是非チェックしてみてください!

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ここは、石垣島の市街地から遠く離れた星の楽園!国内初の星空保護区エリアでもある「流れ星の丘くうら」。ハンモックやリクライニングチェアで星空に抱かれてみたり、ガイドが八重山の星文化を案内してくれたり、唄三線が響いていたり、双眼鏡で宇宙を覗いてみたり、星空フォトで星空をお土産にしたり、そんなプレミアムな場所です。