星空で有名な石垣島に行けば、何時でも何処でも素敵な星空を見る事が出来ると思っていませんか?それは間違いです。星空ツアーをこれまで運営してきて、この様なお客様の勘違いを何度も経験したことがあります。せっかく石垣島に来てくれるのだから、石垣島の素敵すぎる圧巻の星空を、一人でも多くの人に見てもらい。そういつも思っております。この記事では、石垣島の年間を通しての気候の特徴や、月の影響などを踏まえて、星空を見る為にベストな時間はいつなのか?その答えを導きます。
石垣島の季節的な天候の影響
石垣島は年中天候が安定しているは間違い
南国の石垣島!冬も暖かい!というイメージを石垣島に住んでいない人はこの様なイメージがあると思います。間違ってはいませんが、この様なイメージから基本的に、年間を通して晴れていると思っている観光客の人が多いような気がします。また、星空に限って言うと、ないちの人(沖縄県以外の人)は星空は空気が澄み切った冬が綺麗というイメージを持たれている方が多く、当然石垣島の同じだと思っている人が多いのではないでしょうか。
年間を通して石垣島の気候はこんな感じ
しかし、石垣島の冬は11月頃から曇りの日がだんだんと多くなっていき、12月・1月の晴天率はとても悪いです。2月~4月にかけて頃からだんだんと天気のいい日が増えていきますが、カージマイ(いきなり風が吹き天候が変わる)が時々あります。5月~6月は梅雨とカーチバイ(夏になる前の強い風)があり、いきなり雨になったり晴れたりと天候に振り回されることが多いです。7月~10月は晴天率がとても高いので星空のベストシーズンと言ってもいいと思います。
石垣島で星空のベストシーズンはいつ?
という事で、石垣島で星空を目的に季節的な要因を考えると、11月~1月に石垣島に星空を目的に旅行プランをたてるのはお勧めしません。 (※注目※)ベストな-シーズンは7月~10月です。 ただ、時期によって見える星座も違ってくるので、その事はまた別の記事で紹介したいと思います。
月明かりの影響を考える
月は生物の生活に大きな影響を与えている
都会で生活していると、月の影響なんて気にした事なんでないと思います。ふと満月に気が付いて綺麗だと感じるくらいではないでしょうか?それは、月が出ていようが、なかろうが、都会の生活に月の情報は特に必要がないからなのかもしれません。しかし、石垣島の様な田舎だと月の影響は生活の様々な部分まで浸透しています。とくに農業や漁業で生活をしている人は強く影響を受けています。私たち人間も含めて生物は目に見えないだけで月に大きな影響を受けている事は紛れもない事実です。
月明りの検証
話がかなり脱線してしまいましたが、素敵な星空を見る為に月明りの影響を考える事はとても重要な事です。とはいえ、月明かりと言っても都会で生活している方にとってはあまりピンとこないと思います。そこで、石垣島の北部にある星空保護区の「流れ星の丘」で撮影した写真で、月明かりがどれくらい明るいのか?星空にどの位影響しているのか検証してみたいと思います。
闇夜(月明かり無し)の星空
この写真は、月のが出ていない闇夜に石垣島北部の星空保護区にある「流れ星の丘」で撮影したの写真です。見ての通り星の色や天の川がクッキリ出ています。
この写真は、三日月の時に撮影した写真です、右下の大きな光がお月様です。星空撮影などの時は20秒ほどシャッターが開いている状態で撮影するので、月の形がこの様な形に写ります、正面にあるのが天の川ですが、月の周辺の小さな星はあまり見えない事がよくわかります。
満月に近い月の星空
この写真は、満月と半月の間くらいの月の大きさくらいの時に撮影した星空です。人影がくっきりうつるくらい明るい事がよくわかると思います。正面に薄くのびているモヤモヤが天の川です。写真の左側にお月様が出ているのですが、写真の全体的に左が明るく右川は少し暗くなっています。星も左より右のほうが写りがいいです。見てもわかるようにとても明るいです。
満月の星空
この写真は満月の時の星空です。見ても分かるようにとても明るいです。雲が少し多くて分かりにくいですが、よく見るとさそり座の頭や彦星も見えています。一等星に近い星は見えますがそれ以外はほとんど見えない事がわかると思います。
満天の星空が見たいならお月様の情報を調べるべし
闇夜と月夜の星空の見え方が全く違う事を理解して頂けたかと思います。また、月夜でも三日月と満月でもかなりの差があります。結論から言うと、満天の星空が見たいなら絶対に月は避けるべきだという事です。
お月様を調べるポイントは2つ
お月様の情報を調べると言っても何を調べるの??となってしまわない様に、調べるべきポイントを説明します。調べるポイントはたった2つ!それは、
- 月齢
- 月の出入り時間
この2つだけです。まず月齢で月の大きさを確認します。そして、月明かりが多きく影響が出そうな時は、月の出入り時間を調べて、月がない時間帯に星空を観賞すればいいのです。
関連記事➡月夜カレンダー2019(流れ星の丘星空ツアー専用)
日の入り時間を調べる
星空を見る上で日の入り時間を調べるという事は、当たり前すぎるかもしれません。しかし、数か月前から準備する旅行プランには、行った事もない石垣島の日の入り事情を、一応頭に入れておいたほうがいいと思います。
石垣島は日の入が遅い
旅行先の石垣島で、暗くなったら星空を見に行けばいいと、安易にかんがえていたら、なかなか暗くならなくて、暗くなってから出かけて、戻ってきたら夕食が食べれるお店がすでに閉まってしまっている。なんて事、意外とあります。
夏時期の石垣島は日の入りが20時頃
夏時期の石垣島は日の入り時間は20時頃になります。つまり夜暗くなるのが結構遅いという事なんです。なので、旅行プランを立てる時に星空観賞を入れるなら、日の入り時間は一応チェックして、夕ご飯を前に食べるか、後に食べるが考えたほうがいいです。
星空を見るのは、日の入りから1時間くらい後から
日が沈んだからと言って、星がすぐに見えてくるわけではありません。夕日が沈んだ後は、空の色の変化が神秘的なマジックアワーが始まります。そして、だんだんと暗くなっていくのですが、石垣島北部の人工の光がほとんどない久宇良では、日の入からしばらくは結構明るくて、満天の星空か見えるくらいまでには一時間くらいかかります。
まとめ
石垣島で満天の星空を見るには、これまで説明した通り、季節やお月様をまず調べて、夕食の時間なども考慮して、実際に見る時間を決めたほうがいいでしょう。
時間を決めたら、天気がよっぽど悪くなければ、とりあえず星空を見に出かけたほうがいい
最後に、星空は天候にも物凄く影響を受けます。雲が出ていたら星は見えないので当然です。長年星空ツアーを運営してきて、いつも悩まされるのはこの天気です。もしかしたら、星空観賞を予定した日の天候が悪い予報が出てしまうかもしれません、でも、石垣島の天気は本の10分20分でガラリと変わることがよくあります。天気が悪く、数時間後の予報も悪くて中止にしたら、その時間帯は晴れて、満天の星空が出ていた、なんてことはよくあります。その逆もあります。つまり、行ってみないと分からないというのがリアルな感想です。なので、星空を見るプランを立てて、よっぽど悪い天気でなければ、とりあえず行ってみる事をお勧めします。