石垣の深い夜空に引き込まれる
星空保護区の石垣の夜空は、星撮人を惹きつけてやまない魅力がいっぱいです。
私もそんな一人で、2018年から通い続け、今年の春からプチ移住をして夜な夜な撮影を楽しんでいます。
星空は何度も撮ってきたけれど石垣は初めて!という方に、石垣の魅力をご紹介したいと思います!
石垣島は撮影ポイントがたくさん
石垣島は南の離島ターミナルから最北端の平久保埼灯台まで車でおよそ1時間弱と、車で移動しやすいことが先ずはポイントだと思っています。
海岸にアクセスしやすいところも多く、広い砂浜や形の面白い岩、遠浅の海もあります。
琉球松の独特なシルエットも面白いし、ヤエヤマヤシやヒカゲヘゴ、アダンやマングローブ等の亜熱帯らしい植物も目を楽しませてくれます。
北部は細長い地形なので、東向きの浜と西向きの浜へのアクセスが容易です。
この今の時期に、夜の前半は南から西向きの浜で夏の星空を、夜中過ぎは東向きの浜で冬の星空の始まりを海と一緒に撮ることもできるのです。
石垣らしい星景写真を撮るための準備
石垣の星空写真と聞いて皆さんは何を連想されますか?
私は初めて石垣に撮りに行こうと決めた時、海岸で独特な岩と星空を撮りたい、八重山らしい植物と星空を撮りたいと思いました。
でもそんな景色がどこにあるか分からなかったので、自分なりにいろいろ調べてみたことを書き並べてみます。
来島前にした事
星空アプリを使って撮影日時の空の様子を確認し、撮りたい方角からおおよそのポイントを見つけます。
でもそこにどんな景色が実際に広がっているかはまだ分かりません。
そんな時、いつも頼りになるのは『GoogleEarth』のストリートビュー。
行きたい場所で写真の投稿があれば必ずチェックして、どんな雰囲気か確認しています。
アクセスできる浜を探すのにもとても役立っています。
月の暦も確認されている事と思いますが、石垣北部は街灯も少なく本当に暗い空です。
新月期に撮影をすると前景はほぼシルエット状態になってしまいます。
月明りをうまく使って撮影したいと思っているのですが、まだいい具合の月齢を見つけられていません…
余談ですが、宿は撮影ポイント近くの方がいろいろと便利です。
天候も変わりやすい石垣では、雨に降られて宿に戻り、気づいたらまた晴れていて宿を飛び出すこともしばしばです。
参考記事:石垣島の星空、今日見たい!星のプロが実際に使っている便利ツール教えます。
来島後の日中のロケハンの重要性
石垣に到着、レンタカーを借りたらロケハン開始です!
自動販売機は先々にもありますが、コンビニは空港ターミナル店が最北になります。各集落には売店もあるのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。
道すがら、先ずはトイレのチェックです。
平久保埼灯台
あかいし販売所
玉取崎展望台
川平湾駐車場
御神崎灯台
米原のヤエヤマヤシ駐車場
サッカーパークあかんまの駐車場
は事前に場所を確認しておくといいと思います。
以前行ったことがある浜でも、石垣はすぐに草が伸びてしまうため、歩く道がなくなってしまうこともあります。
台風の後は通行できなくなるところもあるので、そのあたりのチェックも大事になります。
街灯の色でマングローブがオレンジになってしまい撮れなかったこともあるので、街灯チェックも欠かせません。
道端にヤシの木や琉球松も多くあるので、時々車を停めて画になるかの確認もします。
浜で撮る時は潮見表も大事です。完全干潮の時のマングローブよりも根っこが半分海に浸かっている姿が好きなので、ロケハン時に現状の姿と潮見表を見比べて再訪時間を決めています。
一番大事なのは、車をとめる場所の確認です。駐車スペースがある事が一番ですが、そこに住んでいる人たちの迷惑にはならないよう、十分気を付けるようにしています。
参考記事:石垣島で星!島の星空ガイドがリアルに選ぶおすすめ観測スポット!まとめ!
撮影計画を立てる
ロケハンを終えたら、どこをどう回ろうか撮影計画を立てます。
先日のペルセウス座流星群の時は、
平野(北)→野底(西)→伊野田(東)
と、一晩でたくさんの星座を楽しみました。
こんな風にコンパクトに周ることができるのも、石垣の魅力の一つです。
さあ撮ってみましょう
先ずは1枚撮ってみてください。
写りこんだ星の多さにびっくりすることと思います。
私は夏場はフィルターを使わないでいたのですが、写真を見ても星が多すぎて星座がわかりづらかったため、今年の夏はフィルターを入れっぱなしです。
関東では写りこまなかった星座も写るので、以前より星座に気を配るようになりました。
浜で撮影したら、月明りによってはあのきれいな海の色も優しい感じで撮ることができます。
星空と浜の割合をいろいろ試してみるのも、楽しいですよ。
石垣は星の撮影だけではもったいないので、ブルーアワー、条件が良ければグリーンフラッシュを狙ってみるもいいかもしれませんね。
あったら便利なもの
蚊取り線香・虫よけスプレー・虫刺されの薬
長い時間外で撮影していると、私は必ずと言っていいほど虫に刺されます。蚊はもちろん、ヌカカに刺されると1週間は痒みとの戦いになるので、虫よけグッズは必須です。
ヌカカに刺されたら、先ずはステロイド入りの軟膏を塗るとその後の痒みが大分違いますよ。
先日はカメムシにかまれました…
長靴
石垣の草むらは夜露にぬれることも多く、気づけば靴がびしょぬれになることも。波打ち際で撮ることもあるし、虫やヘビ対策も兼ねられます。
レジャーシート
タイムラプス撮影をしている時は、ぜひ寝ころんで星を眺めてみてください。きっと流れ星に会えると思います。
天の川を寝ころびながら眺める贅沢は格別です。
飲み物・おやつ
石垣は気温も高いので、こまめな水分摂取は大事です。
薄手の上着
石垣でも夜になるとひんやりすることがあります。1枚羽織るものがあると安心です。
まとめ
つらつらと石垣での撮影の流れを書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
これから石垣で撮るぞ!と思っている方に少しでも参考になれば幸いです。
星の美しい北部は市街地から40-50分ほど離れています。
車の運転もちょっと、と思われる方、一人の撮影がちょっと怖い方、流れ星の丘プレミアム星空ツアーであればご希望の撮影ポイント、その日のおすすめ撮影ポイントへのアテンドも可能です。
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